第62章 邪魔にならないか

医師と看護師が駆けつけ、今宮フミを念入りに診察した。

バイタルは安定し、意識もはっきりしている。解毒処置は成功だ。後は心身の安静と適切な栄養摂取さえ心がければ、一ヶ月ほどで概ね回復するだろうとのことだった。

医師からのお墨付きをもらい、橘凛はずっと張り詰めていた糸が切れたように、深く長い安堵の息を吐いた。祖母が無事なら、それだけでいい。

看護師に白湯を飲ませてもらい、老婆の顔色には少し生気が戻っていた。

彼女はベッドの脇に寄り添う孫娘を、心苦しさと慈しみの入り混じった瞳で見つめた。

「凛、こんな急に戻ってきて……学校は大丈夫なのかい? 仕事だってあるだろうに……。ばあちゃんはもう大...

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